〜1〜 第1章 1段落目

茶道教室よし庵の新企画

●英語で味わう『茶の本:The Book of Tea』 この度、茶道の精神を学ぶべく新しい企画を立ち上げました。岡倉天心の『茶の本』を原書で一緒に読んでみましょう。難しいところは、宗嘉先生が独自の視点から解釈を展開し、理解を助けてくださいます。 一語一語、ゆっくりじっくり味わいましょう。インスタントではない、本物の智を。
 

 

《本文》
Tea began as a medicine and grew into a beverage. In China, in the eighth century, it entered the realm of poetry as one of the polite amusements. The fifteenth century saw Japan ennoble it into a religion of aestheticism, -Teaism. Teaism is a cult founded on the adoration of the beautiful among the sordid facts of everyday existence. It inculcates purity and harmony, the mystery of mutual charity, the romanticism of the social order. It is essentially a worship of the Imperfect, as it is a tender attempt to accomplish something possible in this impossible thing we know as life.

《全訳:工藤さやこオリジナル》
茶は薬として生まれ、のちに人々に楽しんで飲まれる嗜好品となった。
中国では8世紀に、上流階級の娯楽の一つとして詩歌の域に高められた。
日本においては15世紀に、美における宗教にまで到達する。それが茶道である。
茶道とは、一種の宗教的儀式である。雑然とした日常生活の中で、美を見出すことができるから。
茶道は私たちに、飽きることなく何度も何度も教えてくれるのである。純粋さと調和、和敬の神秘、そして社会規範のロマン主義などを。
茶道とは、つまるところ未完成の美である。
私たちが『人生』と呼ぶ、この捉えどころのない頼りないものの中で、形あるものを掴むことのできる実践の場なのだ。何度も何度も教えてくれる優しい実践の場である。


《単語&文法の説明》
●enter (他動詞)〜に入る
●realm(名詞)領域、〜界
●polite(形容詞)上質な、丁寧な
●Japanese saw〜【無生物主語】
日本は〜を見た→日本で〜が見られた
●ennoble(他動詞)〜を上質にする
en➕名詞または形容詞 → 動詞化する
●religion(名詞)宗教
●aestheticism(名詞)美学
●cult(名詞)宗教的儀式
●adoration(名詞)愛でること、可愛がること、好むこと
●sordid(形容詞)不潔な、汚い、雑然とした
●fact(名詞)物事、事実
●existence(名詞)生活、存在
●inculcate(他動詞)〜に教え込む、〜を教え込む
●purity(名詞)純潔さ、純粋さ
●harmony(名詞)調和
●mystery(名詞)神秘
●mutual(形容詞)お互いの
●charity(名詞)慈悲
●romanticism(名詞)ロマン主義
●social order(名詞)社会秩序
●essentially(副詞)必然的に、本質的に
●worship(名詞)崇拝
●imperfect(名詞)不完全
●tender(形容詞)優しい
●attempt(名詞)試み、企て
●accomplish(動詞)〜に到達する、〜を達成する
●as(前置詞)〜として

2020年03月01日